不変の品質

「伝統的工芸品」について

日本の美と心の結晶というべき伝統文化は、794年平安京に遷都され、1200余年もの歴史を重ねた京都で始まります。京都では武家・公家故実など有職故実が草創され、技術的嚆矢が伝統産業として萌芽しています。260余年以上の誇りは古より伝わる日本の伝統文化であり、まさにこれこそが「日本らしさ」であり、改めて「日本の美と心の価値」を再認識し、さらに未来へと守り伝え、創造して行かねばなりません。

1974年に伝統的工芸品産業の振興に関する法律(昭和四十九年五月二十五日法律第五十七号)が経済産業大臣により定められ、伝統的な西陣は460年間以上継続し、工芸品の絹織物技術・技法は1200年以上、原材料の絹は4000年間以上も吟味された、人と自然にやさしい材料で、京都の西陣織は指定されています。また、当社の金襴は江戸木目込人形など、様々な伝統的工芸品に使われています。

行政用語では伝統的工芸品と呼ばれ、法律上では次の要件が必要と規定されています。
(参照元http://kougeihin.jp/crafts/course/whats

1. 主として日常生活で使われるもの
冠婚葬祭や節句などのように、一生あるいは年に数回の行事でも、生活に密着し一般家庭で使われる場合は、「日常生活」に含みます。
工芸品は「用の美」ともいわれ、長い間多くの人の目や手に触れることで、使いやすさや完成度が向上します。また色・紋様・形は、日本の生活慣習や文化的な背景とも深く関わっています。
2. 製造過程の主要部分が手作り
すべて手作りでなくても差し支えありません。が、製品の品質、形態、デザインなど、製品の特長や持ち味を継承する工程は「手作り」が条件です。持ち味が損なわれないような補助的工程には、機械を導入することが可能です。製品一つ一つが人の手に触れる工程を経るので、人間工学的にも妥当な寸法や形状となりますし、安全性も備えています。
3. 伝統的技術または技法によって製造
伝統的とはおよそ100年間以上の継続を意味します。工芸品の技術、技法は、100年間以上、多くの作り手の試行錯誤や改良を経て初めて確立すると考えられています。技術と技法は一体不可分なものですが、どちらかといえば技術は、「技術を磨く」といわれるように「一人一人の作り手の技量」「精度」に関わりが強く、技法は「原材料の選択から製法に至るノウハウの歴史的な積み重ね」に関わるものといえます。
伝統的技術、技法は、昔からの方法そのままでなく、根本的な変化や製品の特長を変えることがなければ、改善や発展は差し支えありません。
4. 伝統的に使用されてきた原材料
3.と同様に、100年間以上の継続を意味し、長い間吟味された、人と自然にやさしい材料が使われます。なお、既に枯渇したものや入手が極めて困難な原材料もあり、その場合は、持ち味を変えない範囲で同種の原材料に転換することは、伝統的であるとされます。
5. 一定の地域で産地を形成
一定の地域で、ある程度の規模の製造者があり、地域産業として成立していることが必要です。ある程度の規模とは、10企業以上または30人以上が想定されています。個々の企業だけでなく、産地全体の自信と責任に裏付けられた信頼性があります。

伝統工芸士とは、
伝統工芸品の製作技術・技法の研鑽と継承する責務を負い、産地伝統工芸士会に加入し、産地における伝統工芸産業の振興を目的として、(財)伝統的工芸品産業振興協会が行う試験の合格者に与えられる認証です。受験資格には12年以上の実務経験が必要など、厳しい条件が定められています。当社でも伝統工芸士の習得を推奨し、教育訓練も実施しています。