お誂え

ダミーイメージ

日本はものづくり大国と呼ばれ、伝統文化に源を発する精神性や歴史があります。日本の美と心の結晶というべき伝統文化は、何よりその心であると思います。晴れの日や毎日のありようについていえば、ごく身近なところでいう「日本らしさ」を欠く場面が頻繁に見られるようになりました。日本は国際化と共に、むしろその「日本らしさ」とは何かを問われているのだと思います。誉勘商店には260余年の歴史の中で金襴に関しては「よそにないもの」という自負があります。問屋には、織り出したり、品物を集めるだけでなく、コーディネートやオーダーを出すプロデューサー的役割もあります。そのためには、品物を見極める能力が必要となります。必ず用途に応じてご要望のものをお作りできるようにご相談ください。初めてお付き合いさせていただく場合など袱紗や掛け軸、テキスタイルやインテリアなど多岐に渡るご要望があり、何にお使いになるのかをお伝え下さい。また、オリジナルな柄なども詳細はお聞き下さい。

絹織物

生糸の質は、太さだけでなく、8等級に分けられます。生糸相場では、5A~A、B、C、D格があり、標準品は27中(※)の3A格です。特別5Aものを6Aとして、B格以下は不合格となります。基準は①色相、光沢、手触りの良好、②糸あれ、汚れ等が無いか、③糸と糸のつなぎ目の節が目立たない、④伸度がよい、などです。誉勘商店では、5A以上6Aの上質の生糸を使用しています。これはすべて、出来上がりの艶、風合い、完成度に大きく影響します。
→ 撚糸(糸繰り=合糸 タテ糸用に糸を左、右の撚り糸を合わす、ヨコ糸用に糸を右撚りにする)
→ 精錬(ソーダ、石鹸等で)
→ 糸染めそして染色後、
タテ糸 → 整経(織物幅に糸を並べる)
ヨコ糸 → 糸繰り(組織、風合いに合わせて、糸合わせする)
タテ、ヨコ糸の準備が出来て、製織となります。

金襴巾及び68cm(曲尺:2尺2寸5分、鯨尺:1尺8寸)のものを20m最小ロットから受け賜ります。(帯巾は約34cmです。)
他にも横幅74cm(曲尺:2尺4寸)ですと45mでお聞きすることができます。

織物の三原組織

絽地、紗地、平地

絽地、紗地、平地は経糸と緯糸一本ずつを交互に織ります。

絽地、紗地、平地

綾地

綾地は経糸と緯糸の組織点が斜めに連なり経糸が表面に出るため、光沢があります。

綾地

繻子(しゅす)地

繻子地は経込みが密で大部分が表面に出るため光沢があり、滑らかな風合いの織物になる。
五枚繻子の表裏の組織をそれぞれ地あるいは紋に用いるものが緞子。

繻子(しゅす)地

織物の中では最も華麗なものとされる錦は複数の色糸の経糸と緯糸で文様を織り出す。経糸で地と文様を織り出す経錦、そして緯糸で文様を織り出した緯錦があります。

「21中」

繭糸1本は、天然繊維の為、太いところ細いところがあり、均一ではありません。繭糸1本平均して、3デニール(9000mm=1gで1デニール)の太さです。繭糸7本で生糸を作ると21デニール、平均して21デニール中心ということで、「21中」と表示します。※相場基準の27中は27デニール中心の意味です。
「21中」は大変細い糸です。この「21中」の糸を2本右撚りと2本左撚りしたものを合わせ、撚ったものをタテ糸にします。ヨコ糸は、「21中」を4本右撚り(1mに200回右撚り)したものを1本とします。こうして出来たタテ、ヨコの糸を精練して染めます。タテ糸は整経に、ヨコ糸は織物の組織、文様配色・風合い・絹艶を考え、2本~32本合わせをして、織り込みます。